境目
眠れない夜の割合がまた、増えてきている。
窓の外は静かで、鈴虫の音だけが聞こえる。
体と頭のバランスは すごく大事で
ちょっと油断すると すぐ意識が上の方に登ってきて
頭は忙しくあれこれ考えてるのに
身体感覚はゼロ もしくは 空腹とか そういうわかりやすいものしか 認識できなくなる。
大量の情報だけ食べて 時には本当に食べてる時にすら 意識はスマートフォンの中で
これは 本当に 頭の中を侵食する
絶えず食べていないと 死んでしまうわけでもないのに 空白に耐えられない私がたまにいる
本当は
1秒1秒 呼吸をすることで生きていて
絶え間なく心臓が動いていて
血液も循環していて
そのおかげである今じゃなく
どこか違う方向ばかり見てるからおかしなことになることばかり
呼吸だけを見つめて
ようやく10分経って 重心が真ん中に戻る
無意識と意識
人間とヒト
生きることと生かされること
自然の脅威と人間の知恵
生きてるだけでいろんなことが起こる。
大切な人としばしのお別れや
ITが発達していなかったら知ることもなかった遠い北海道の事情
わたしの部屋に迷い込んできてしまった蝿の羽音
夜中と夜明けの境目はどこだろう
見上げた空は同じで繋がってるなんて
どこの誰かそんなロマンティックなことを考え始めたのだろう
明日は いつか 住んでいた世田谷に
懐かしい気持ちになるんだろうか
目的など どこにもいらないから
ただ 今だけを生きたい